以前の私は様々な出来事を記念日にして、御仁にメッセージを送っていた。
記念日を分かち合いたいというより、普段離れてるため、SNS上で戯れたいというのもあるし、過去を懐かしむのが好きなのだ。
そんな私の戯れに、御仁はそれなりに付き合ってくれた。
しかし御仁は、過去は過ぎたこと、記念日は好かんと発言した。
それから私は、御仁の機嫌を損ねたくないために記念日を気軽に扱わないようになった。
以前なら、誕生日に「今日は何の日か覚えてますか?」と迫っていたが、その後は誕生日をスルーされても平気なふりをした。
内心は見捨てられる傷が疼いていた。
でも久しぶりに今日の記念日はメッセージしたい気持ちだった。
でも機嫌を損ねるのは恐い。
相変わらず、見捨てられる傷が疼いている。
姉は、送ればいいじゃない、そういう気持ちなんだからと言った。
姉の助言から、「そうか、送っていいのか」と考え、その後、「送りたいって思ってるなら、送らなきゃ」というプレッシャーに変わる。
恐れが邪魔して何が自分の欲求なのかわからなくなった。
そして思った。
あなた…
相変わらずもやもやするのね。
まだ恐いのね。
でも記念日が好きなよね。
よし!
恐れてる自分でいいよ。
恐れながら行動できる。
さあ、行くよ!
恐れを味わいながら、進む。