吾唯足知 うさこの独り言

自分の声を聴く・・・

ワンコンシャス:One concious

これまでは禅語をタイトルに和に拘ってきたが、今日はいきなり横文字を用いてみる。

 

先日から読み始めた書籍で「ワンコンシャスone concious」という用語を知った。

「ワン」 とは「 1つ」ということで、 自分 も まわり も 大差 など なく( 本質的 には 上下 関係 など なく)、 世の中 はすべてが 関わり 合い、 支え 合い、つながっ て いる、 自分 は すべて の 中 の 一部分 に 過ぎ ない の だ という 意識 状態 。

※Nami Barden; 河合 克仁. 世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業 . すばる舎

 

この「ワンコンシャスone concious」に対して、「アイコンシャス I concious」という自分中心の意識状態をあらわす用語がある。この本のテーマは自分が苦悩を感じるときは、自分中心のアイコンシャスの意識状態に陥っているから、そのことに気づいて、そこから離れることが大切というような論述である。特にACやトラウマ等の過去の自分の傷に関連させたものではなく、どんな人であっても苦悩に陥ることがあり、その対処法である。

 

普段はAC関連の書籍を読むことが多いので、そういう傷を持たない人を含めた苦悩の解消について理解しようとするのは、ちょっと新鮮に感じる。一方で、これまでAC関連の理解のために自分に焦点をあてて物事を理解しようとしていたことを含め、トラウマがある人がこの書籍のようなシンプルなステップで自分のつらさを手放すことができるのだろうかと半信半疑のところもある。しかし、自分中心的な考えを手放せたら、本当に楽なんだろうなという気持ちになる。

禅語もマインドフルネスもその他の心理学も、読めば読むほど、結局は本質は同じだなと思う。それならばひとつの考え方で何とかしようというよりは、多面的なアプローチで自分のつらさを手放す方法を習得できたらいいなと思う。

 

一足飛びには解消しないけれども、少しずつでも生きづらさは確実に減っている。

今日は悪くても明日が悪いとは限らなくて、人の気持ちも自分の気持ちも流れる水のごとく変化すること、感情は浮かんでは消える雲のようなものであり、「感情≠自分」ということを心にとめ、ひとつの出来事や人の感情等にとらわれず、手放していくこと。

結局これに尽きるのだなと思う今日この頃である。