私にとっては少々高額な油絵を購入するか1週間ほど悩んだ。
年末に偶然入った百貨店の画廊で心を掴まれた作品だった。
ひとまず帰宅して一人で考えた。
自分が好きと感じたことを否定しようとする思考ばかりが浮かんできた。
自分がこんな金額を払っていいのか?
今は入用だから我慢すべきでないか?
断捨離しようって時に物を買うのはやめたほうがいいのではないか?
自分はこの絵が好きって思い込もうとしてないか?
etc・・・
しかし、いつも自己否定の強い私が、
今回は自己否定しようとする自分にもやもやしていた。
いつも自分が信じられず人の意見を求めようとする私が、
この気持ちを誰にも否定されたくないと感じ、
誰にも相談したくないと思った。
そういえば・・・。
これまでの人生の選択の中でも、
本当に大切なことは誰にも相談しないで自分で決めてきたな・・・。
そんな自分を批判するごとく、
人生の選択の際に、いろいろな人に何度も相談している友人を見て、
この友人には相談する力があるのだなと感じ、
自分には相談する力が不足しているのだなと思っていた。
これからは相談する力を磨いたほうがいいのかもと思ったりした。
でも今回とてもわかったことがある。
本当にしたいことは自分とだけ相談すればいい。
それでいいのではないかと。
気に入った絵を買うことを決断したら、
あんなに次々と浮かんできたもやもや否定が吹っ飛んだ。
まあええじゃないかと。